2018-11-28

小ネタ:街角に輝く菊の紋章、エストニアの路地裏で見つけた日本の証|タリン エストニア

Tallinn-Japan sign
エストニアの首都タリンの路地裏。ふと曲がり角の奥を覗くと、そこには立派な菊の紋章が見えました。




タリンの路地裏に輝く菊の紋章

Tallinn-Japan sign2
小さな街タリンの中でも、比較的静かと思われる地域。気持ちの良い空気の中で散歩を楽しんでいると、突然目の前に現れたのが菊の紋章と、日本の国旗でした。

あまりに唐突なので、偽物かと思い近づいてみると、ピカピカに磨かれた紋章と、真っ白な国旗は正真正銘の本物に違いありません。

タリンに日本の大使館がある事は知っていましたが、ここでは小規模過ぎるような気がします。Google mapで調べてみると、やはりここは大使館の場所ではありませんでした。

それでも日本の領域である事を示す印があるとすれば、ここは大使公邸か何らかの記念施設と考えられます。

遠い異国でこのような風景を見ると、妙に親近感が湧くのは不思議なものです。

Tallinn-Japan sign3
ところでドアの右側に銀色の銘板が設置されていました。

書かれている名前はFriedrich Akel フリードリッヒ・エイクル。調べてみると、エストニアの外交官・政治家であり、1924年の数ヶ月間、エストニアのHead of state=トップ(現代の大統領や首相職と同等のもの。正式な日本語訳不明。)に就かれた方だそうです。


日本の外務省の情報によると、1921年に日本はエストニアの独立を正式に承認し、外交官出張所を設けたとあります。

銘板が英語ではなかったので詳細は不明ですが、エイクル氏にゆかりのある建物か、かつての出張所の名残なのかもしれません。

私はe-Residency制度を知るまで、国の名前すら曖昧でしたが、日本と90年以上のつながりがあるとは意外でした。今日本人の私が、デジタル市民の一人として認められているのも、先駆者の活動のお陰である事をとても実感します。

路地裏の小さな発見で、エストニアと日本のつながりを少し勉強する事が出来、とても良かったです。




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