一般人、謎のカルティエカフェに誘われる
ジュネーブのカルティエショップの横で見つけた、緑でいっぱいのカフェ。日本では見慣れないすっきりとした店舗構成に良さを感じ、写真を撮っていました。すると、店舗の店員さんらしき人が近寄ってきて、英語で話しかけてくれます。
『先日隣のカルティエショップがオープンして、そのお祝いをやっているのですよ。お酒もあるのでどうぞどうぞ!無料ですので』
え、無料なの?こういうのって普通招待客しか入れないんじゃないか・・・そんな疑問を胸に恐る恐る店内へと進みます。
中へ入ると、1面緑に包まれた店内に、余裕をもった配置でテーブルが置かれています。日本だったら9つはテーブルを置きそうな店内に、わずか3つ。溢れ出る余裕に笑みがこぼれます。
何を隠そう私は行列や混んだお店が大嫌いなので、真逆の様子を見ると嬉しくなってしまうのです。
カナッペやドリンクが無料で振舞われる
先ほどのお兄さんが『カナッペやドリンクは自由なので、適当に楽しんでいってくださいね〜』と勧めてくれました。カルティエ製品を持っていない事もありませんが、ほぼ何の関係も無いので正直恐縮してしまいます。しかし本当に無料らしいので、オススメのソフトドリンクをいただいてみました。
いただいたのはノンアルコールのジンジャーカクテル。ニンジンや生姜を混ぜたドリンクですが、これが非常に美味。ジンジャーの巨大なスライスが入っていて、天然素材の旨みを実感します。
きっと有料ならば1000円位取れるレベルだと思いますが、ご厚意でこんな楽しい経験をさせていただけるとは本当にラッキーでした。
銀座だったら行列になるに違いない。
メニューに" Experimental=実験用の"と記載があったので、この店舗自体がカルティエの実験的な飲食店であると推測出来ます。ドリンクが美味しかった事はもちろん、内装に落ち着きがあり、スタッフもカルティエらしいきっちりとした身のこなしで、非常に好感が持てます。
先のお兄さんはかなり上の身分の方のようで、常連客らしき人と楽しそうにおしゃべりされていました。このような余裕も、店の雰囲気を良くしている要因でしょう。
実は写真を撮っている時に「高そうだけで入ってみようかな」と感じていましたので、あながち感は間違っていませんでした。
もしこんなお店が銀座あたりに出来てしまったら、それこそ大行列に違いありません。カルティエショップの混雑ぶりを思い出すと、とにもかくにも人気を得るに違いない業態です。