2023-11-25

2024年ハノイメトロ3号線の部分開業|ハノイ ベトナム

Vietnam national university station, Hanoi

ベトナムのニュースサイトを見ていると、ハノイメトロ3号線が2024年に部分開業するとの話題が掲載されていました。



AIサマリー

  • ハノイメトロ3号線は、ベトナムのハノイ市内を西から東へ結ぶ全長12.5kmの路線で、一部が高架鉄道であり、一部が地下鉄となる。
  • ハノイ駅 (NO.12): 東端の終点で、南北統一鉄道のターミナル駅。地下鉄の導入で再開発が期待されている。
  • キンマー駅 (NO.9): 都市開発が進み、ロッテタワーなどがある商業地域。地下鉄の最後の地点で、ここから西に高架鉄道に移行する。
  • ベトナム国立大学ハノイ駅 (NO.6): 大学が周囲にあり、インドシナプラザやオフィスビルが所在する。駅名は地名ではなく、大学名が使われている。
  • 交通の発達に伴い、開発が進んでおり、高架鉄道はバンコクのMRTに類似している。地域の発展とともに、ハノイも緑地が減少しているが、自然資源を活かす可能性もある。

ハノイメトロ3号線とは?

ハノイメトロ3号線は、西のニョン駅(Nhon)と東のハノイ駅(Hanoi)を結ぶ全長12.5kmの路線です。西寄り8.5kmは高架鉄道、東寄り4kmは地下鉄となります。既に開業している高架鉄道の2A号線と、カットリン駅(Cat Linh)での乗り換えが考慮されています。

毎年のよう「来年開業」とのニュースが流れるのですが、ベトナムらしく遅延続きです。本当に2024年に開業するかは分かりませんが、高架や駅舎は建物が出来上がってきており、建設が進んでいることは間違いありません。

駅の設置予定場所はこんなところ

Station

既に駅が設置される場所は公表されていますが、それぞれどのような場所なのでしょうか。一部をピックアップして見ていきたいと思います。

ハノイ駅(No.12)

Hanoi station

東側の終点ハノイ駅。南北統一鉄道の出発・終着駅として有名ですが、いよいよ地下鉄が乗り入れるターミナルへと変貌することになります。

中央駅にも関わらず、駅前がそこまで盛えているわけではなく、都市開発が進むハノイ周辺の新興地域と比較すると地味な印象を持ちます。ターミナル化することで、再開発が進むことでしょう。

Hanoi railroad

ハノイ駅から少し線路沿いを進むと、昔ながらの建物が並びます。珍しい風景を求めて世界中から観光客が訪れるようになりましたが、地下鉄が完成することで、その様子も大分変わっていくのではないでしょうか。

キンマー駅(No.9)

Kim Ma station

次に東から西に4つ目の地下鉄駅であるキンマー駅です。以前からロッテタワーが開業したり、商業施設が開業したりと、開発が盛んな地域で、駅の開業前から他国のターミナル駅に見た目が近い場所となっています。日本の大使館が所在しており、日本人向けの飲食街が近い事でも有名です。

Kim Ma station2

地下鉄の駅はこちらが最後の地点となり、ここから西に少し進んだ地点で地上に出て高架となっていきます。地下鉄はコストが高いということと、このエリアを境に建物の密集度が異なりますので、比較的余地がある西側は高架鉄道を選択したものと考えられます。

ベトナム国立大学ハノイ駅(No.6)

Vietnam national university station, Hanoi

こちらは路線の中間に位置するベトナム国立大学ハノイ駅です。周囲に大学があるため、駅名が他とは異なり地名ではありません。

ハノイ地域における複合ビル開発の走りと言えるインドシナプラザ(インドチャイナプラザ)や、オフィスビルのHITC等が所在しており、少し離れた場所には外資系のホテルなどもあります。

交通の発達で更に開発が進む

Bangkok MRT

高架鉄道側はタイ・バンコクのMRTに見た目が似ています。バンコクではMRT沿いに高層建築の度合いが高いですが、今は低層の建物が並ぶハノイも、交通が発達するにつれ似たような状況になっていくのではないかと思います。

バンコク生まれ、バンコク育ちの日本人の方と雑談した際に「ハノイは緑がいっぱいでいいなあ。バンコクも子供の頃はそうだったけど、開発が進んでしまって・・・」と残念そうな顔をされていました。

ハノイの発展をずっと見てきた私も、似たようなことを感じており、以前に比べて田畑が減ったり、空が見え辛くなる度にちょっと残念な気持ちになります。

大体タクシーの後部座席からですが(今時それ自体がライドシェアに置き換わっていますが)、広い空、田んぼを眺めがら、何となく悩みを乗り越えていた気がします。

実は他国の首都には無い広大な自然資源がハノイの売りであり、それを上手く使うことも出来るかもしれません。しかし現地の人々は毎日生きるのに必死ですから、自然云々言っている余裕は無いでしょう。人口がハノイとホーチミン市に集中している事からも、開発を止める理由とはならないのです。




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