もう米の麺はいいんだ・・・フォーとブンの経験値
これまでベトナムで散々食してきた米の麺。例えばフォーやブンがそれにあたります。決して嫌いではないのですが、異国の麺は”飽きる”のです。日本そばやうどんであれば、全く飽きずに食べられるのですが・・・。
米麺の弱点として、やけにお腹にたまるという点も挙げられます。ほんの少し食べたつもりでも、その後の苦しさが続きやすいのです。
厚揚げにつみれ、具材は和風なヌードル
「具材が魚介で麺はちぢれた中華麺」を期待した私は、「魚団子」と書かれた麺をチョイスしました。ブザーが鳴り取りに行くと、ガーン・・・具材の下に白くて薄い麺が見えます。その瞬間に『俺は米麺を選んでいたのか』という衝撃に包まれたのです。
とは言え、もったいないので残さず食します。具材はイメージ通りのものであり、つみれ(英語ではFish ball)と茹でたもやし、それに厚揚げまで入っています。具だけみるとまるで和食のようです。
麺をすくってみると、フォーに比べて幅が広く少々厚みもあります。あっさりした重さなのないスープと、さっぱりした麺や具材が実に上品に絡みます。
流石に米麺に対して降伏気味の私には苦しい部分があったのですが、こちらの麺も大変美味しい料理である事に間違いはありません。
一つの地域内にも関わらず、様々な人、地域、文化があるからこそ、このような小さな器で全く異なる味を楽しめるわけです。
陸続きで異文化が存在するというのは、日本人の感覚では到底想像がつかない面白さ、複雑さ、なのではないかと感じました。