2015-06-07

需要増加の予感、ハノイに珍しい”機械式立体駐車場”現る|ハノイ ベトナム

parking-structure-hanoi 立体駐車場
ベトナムと言えば代名詞はホンダを中心とするバイク、バイク、バイクの波でしょう。しかし、一見バイクだらけの街にもモータリゼーションの波が訪れ、駐車場のニーズが増えつつあります。




日に日に増えるベトナムの自動車台数

vietnam-car
行く度に感じる自動車の増加。まだまだタクシーや商用車が多いですが、高級車を中心に個人利用の車も増加しつつあります。統計を見ると、2013年の販売台数は9万6千台。2014年は13万3千台と、一挙に4万台増加しているのです。(VAMA統計より)

日本での販売台数が500万台ですからまだまだ比較になりません。しかし既に人口9000万人を突破した国です。将来人口が1億人に達するとの意見もあり、長期的に見れば自動車台数の急激な増加が見込まれます。

最近開通したニャッタン橋など、インフラの整備は急ピッチで進んでいますが、駐車場の整備が進みません。外国人狙いの商業ビルは地下駐車場を設けていますが、そのような例は稀。ほとんどが歩道に乗り上げての縦列駐車です。

狭いハノイには立体駐車場がピッタリ

parking-structure-hanoi 立体駐車場
いつも通りレッドリバー沿いの道路を走っていると、突然見えてきたのが今回ご紹介する立体駐車場。ハノイでこんな立派な駐車場は初めて見ました。

少し調べてみると、日成ビルド工業が、玉田工業と共に昨年合弁事業に参画したとのこと。残念ながらそれ以上の詳しい情報が出てこないため、この駐車場との関連性が分かりませんが、事務所が近くのロンビエン地区との事で関係しているように思います。

ベトナムの問題点は『作ったインフラを維持出来ない』事でしょう。せっかく作っても道路が荒れたり、空港のトイレがボロボロだったり、作ったら終わりになってしまう事例が多く見受けられます。

現地事業は現地人がメインで活動する訳ですが、一番難しい事は売る事よりも、メンテンアンスの質を如何に維持するかと言う部分かもしれません。狭い国土で生まれた技術が、安全に重宝される事へ期待するばかりです。




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