2014-03-19

【SIMフリー】ガラパゴス携帯とSIMロックフリー携帯電話の違いと歴史|日本 海外

docomo-TZ803B-old-mobilephone ドコモの初期型携帯電話
昔、自由研究で携帯電話を調べた事があります。私は電子機器やメカが結構好きなので、とにかく最新機種が出ては、触っていたものです。(良く技術者と間違えられますが、超が付く文系です。)さて、最近私より若い人に、”SIMロックフリーって何ですか?!”と聞かれました。あれ?分からない人ってもしや多い・・・?そんな原点に立ち返り、今日は少し長い記事を書く事にしました。




第一部:日本式携帯電話のガラパゴス化

docomo-mova-series
日本の携帯電話が海外で使えないのは、”電波の方式が違った”ことがきっかけであったと言えます。

昔から、世界中で携帯電話と言えば『GSM』と呼ばれる方式がデファクトスタンダードでした。今も沢山の人が使っています。この方式の電波網、携帯電話があれば、どこの国に行っても自由に使う事が出来ます。

流石に、携帯電話自らが”別の国にやってきましたね〜♪”と、自動で判別してくれるわけではなく、自分の番号のデータが入った『SIMカード』を入れ替える事で、その国の電波網を使えるようになります。

つまり番号はカード毎に変わってしまいますが、携帯電話本体は買い替えずに、流用出来るのです。ちなみに携帯電話本体を格安で普及させ、電波網に関わるインフラ部分を高く売ったのが『Nokia』と言われています。立派な戦略ですね。

docomo-mova-P211i-panasonic
一方、日本の場合は『PDC』と呼ばれる方式が主流でした。他の方式もありますが、最も台数が多かったのはこの方式でしょう。

日本ではこのPDC方式に準拠した電波網しかありませんから、当然GSMの携帯電話を持って来ても使う事が出来ません。そもそもSIMカードを入れる事が出来ません(本体に直接情報を記録)

また、日本で売り出される携帯電話は、PDC等の独自規格だけになりますから、日本人は海外に行ったら、その携帯電話を使う事が出来ません。海外のメーカーが入れず、電話会社も限定される・・・つまりは、この規格そのものが”規制”であったと言わざる終えません。

従って、この方式の違いが、日本の『ガラパゴス化』に由来するものです。日本のメーカーが高品質・多機能の携帯電話を開発出来たにも関わらず、海外で出遅れたのはこれが原因とも言われます。

第二部:3G時代と外資の到来

docomo-cloud
そんな規制の世界が何年も続き、iモードが登場し、いよいよインターネット時代へと突入していきました。思えば日本の会社がイギリス系の、ボーダーフォン(現:ソフトバンクモバイル)の傘下に入ったのもこの頃でしょう。いわゆる3G時代に突入し、この頃からは規格も世界標準と同化するようになっていきます。

パカパカと開く携帯でもSIMカードが採用され、差し替えれば外国でも使い放題!と誰もが思ったわけですが、そうは問屋がおろしません。

sharp
通信事業者間の顧客争奪戦が激化し、値引き合戦、そして囲い込みが発生したのです。そこで登場するのが『SIMロック』です。つまり、携帯電話本体を安く売る分、他社のSIMカードを挿しても使えないようにロックをかけたのです。

これを行う事で、自社に顧客を繋ぎ止めることはもちろん、安売りして損した部分を料金で取り返す仕組みが出来上がります。このロック、日本だけでロックされれば良いのですが、そんな事は出来なかったらしく、結局海外のSIMカードも使えなくなってしまいました。

そして海外の普通の携帯電話が、『SIMフリー携帯電話』として認識されるようになっていきます。

第三部:そして現在へ

docomo-L-06D
第二部の状況はスマートフォンになった現在でも、結局変わることはありません。通信事業者が囲い込みを行い、海外で使えない電話を販売する手法は、一向に無くならないのです。しかし最近ではそのような状況が徐々に変わりつつあります。SIMフリーを推進する、第三者が増えているのです。


①海外からSIMフリー携帯電話を輸入する業者が増えた

②GoogleやAppleなど、”巨人”がSIMフリー化した携帯電話を自ら販売するようになった

③SIMフリー携帯電話向けに、格安通信サービスを提供する業者が増えた=総務省がSIMフリー化を推進。


正直に言うと、日本国内にずっと居て、日本の業者から万年割引を受けられる見通しがあるのであれば、SIMフリー携帯電話はずっと高く、割高になってしまうでしょう。しかし割引の対象外であったり、『海外に出て行く人』は、SIMフリー携帯電話に大きなメリットがあるのです。

Singapore-commercial-district
皆さんは外国の人と話をした事がありますでしょうか?彼らは誰かと打ち合わせをしていても、会議でも、必ずスマートフォンを持ち込み、必要な情報をその場で入手します。

一方、SIMロックのせいで自慢のiPhone5Sが海外でただの板になってしまう日本人は、その場で何もせずぼーっとしてしまいます。今は、情報が目の前にあって当たり前です。相手は情報を武器にするのに、日本人は槍を無力化されています。

従って海外志向の私としては、強くSIMフリーを推奨します。これは英語と同じで、あって当たり前の防御手段の一つです。

apple-store-hongkong-central
決して難しい話ではありません。Appleのサイトで買うもよし、Amazonで買うもよし、SIMフリーの携帯電話はお金を出せば簡単に買えます。

そして外国に行った時、空港でSIMカードを買って挿せば良いのです。カンボジアならSIMカード1枚1ドル、ネットをするにしても、せいぜい数日でも5ドル程度でしょう。たった一つの手間をかけることで、私達が相手に勝てる手段をすぐに身につけられます。

・・・もちろんローミング(日本の通信業者にお金を払って、海外でも通信する方法)はありますが、1日1000円〜は掛かります。海外で自由にネットへ接続したい人は、今すぐSIMフリー携帯電話へ移行することをオススメします。




関連記事

【SIMフリー】ベトナムでNokia Lumia525を買ってきた。その1|ハノイ ホーチミン市 ベトナム


こちらの記事もお役に立てるかもしれません