2019-07-18

BYDの電気自動車”唐EV600”ショートレビュー|深圳 中国

BYD Tang EV600
ウェーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ社が出資した事で有名になった、EVメーカーBYD。以前から見たかった市販車の実車を見る機会に恵まれました。




巨大なカーモール!中国のBYDディーラー訪問

China Car dealer
地元の方に連れてきていただいた中国のBYDディーラー。

日本であればメーカー毎に路面店を展開するのが常ですが、ここは中国。”巨大なショッピングモール”のように複数のカーディーラーが同じ施設内で軒を連ねています。

見渡す限りの車・車・車。地方のイオンモールにある駐車場に、カーディーラーが集まっているかのような様相です。

BYD Dealer
中国のお店ということで、もっと簡素で雑な造りなのではないか?と勝手に想像していましたが、店内は清潔そのもの。勢揃いした車や、非常に感じの良いセールス担当者に好感が持てます。

私が普段通っていた日本国M菱自動車のディーラーは元気が無さすぎて潰れてしまいましたが、こちらはとにかく活気があって、買う側も売る側も非常に楽しそうです。

最新の電動SUV、唐EV600

BYD Tang EV600 2
ひと昔前のBYD車は、欧州車風にアルファベットと数字の組み合わせで車種名を表現していましたが、最近は漢字一文字と数字の組み合わせを採用しています。最初から輸出する気ゼロな感じですが、中国国内専売にしても十分に商売が見込めるのでしょう。

(ちなみにBYDは電気バスなどの商用モデルを海外へと輸出していますが、そちらにはアルファベットと数字でモデル名を表記しています。京都で導入されたBYDの電気バスはK9と呼ばれます。)

写真は”唐”と呼ばれるSUVのEVモデルで、600の部分が航続距離を表すとのこと。つまり600kmの航続距離を目指したモデルです。

フロントデザインは”ドラゴン”を表現しているそうで、決してゴテゴテとしすぎずなかなか良いデザインです。あえて突っ込むとすれば、アウディー風だし、ヒュンダイ風です・・・(デザイナーを引き抜いたりが盛んなので、みんな似てしまうんですね)

またワックスを塗っているだけかもしれませんが、塗装面の色合いがとても綺麗です。ヨーロッパ車のような塗装の厚みを感じます。

憧れの高級部品で固められている

BYD Tang EV600 Break
足周りを見てみると、なんとタイヤはコンチネンタル、ブレーキキャリパーはオリジナルのロゴ入りブレンボで固められていました。

日本で売られているEVはエコ仕様ばかりですが、惜しげも無くスポーツ系の装備をしてしまうあたりに羨ましさを感じます。

見えない部分は”相応”な部品を使っていそうな気がしてなりませんが、表の部分からは中国車というよりヨーロッパ車の雰囲気が漂い、かつての怪しいイメージは皆無です。

一つ残念な点は”自動運転系の技術が採用されていない事”でしょう。EVとしての航続距離は十分に長くなっていますが、まだまだソフトウェア開発の点では他社に及ばないようです。

BYDは”Build Your Dreams”だった!

BYD Tang EV600 back design
後ろへ回ってみると”Build Your Dreams”のロゴ(BYDの名称はここからきている?)が光ります。

やけにアンバランスでダサいなと唯一思った部分です。素直に”BYD”という3文字を、ロゴとして使った方がまとまっているような・・・。


BYDと言えば10年ほど前にはカローラのコピー品を造って儲けていた会社でした。道端にトヨタ純正車のエンブレムやバンパーを売っている店があって、それに付け替えると完全なトヨタ車(風)になったという逸話が残っています。

しかしたったの10年でコピーは皆無となり、オリジナリティのある製品をしっかりと売っています。この進化の度合いを見てしまうと少し怖さすら感じるレベルです。

10年前からBYDには注目していましたが、まさかここまで成長してしまうとは思ってもいませんでした。米国のテスラも同じですが、自動車新興勢力の拡大がこのまま止まらないとすれば、本当に自動車市場に革命が起きると考えても良いのではないでしょうか。




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