
グローバル化と日産式プラットフォームとの共通化
【三菱自動車予告リーフレット】
ここ最近の自動車業界は動きが激しく、個人的には大変面白いと感じています。まず注目すべきはハイブリッドや電気と言った環境対応車の増加と、自動運転といった技術革新の到来です。もう一つは以前から”多すぎる”と言われていた、日本のメーカー並びに世界のメーカーが”巨大なグループ”に集約されてきているという事実です。
プラットフォーム(車体)が共有化されたり、どの車も性能・機能・内装が似てきたりといったデメリットもありますが、一歩進んだ自動車が登場しつつある状況に対してはポジティブな印象を持ちます。
最近日産自動車の33.99%出資を受け入れた三菱も御多分に洩れず、今後の新型車は日産とプラットフォームが共通化される事になっています。つまり時期を考えると、エクリプスクロスが三菱の純正車体を利用した最後の車となる可能性が高いのです。
サイズは大きいがエンジン構成が面白い
エクリプスクロスは”コンパクトSUV”として今後全世界で発売予定の車ですが、正直現在発表されているデータを見る限り全然コンパクトではありません・・・。現行のRVRと都度サイズは同じで、幅が1800mmを超えると日本(特に都市圏)では大ぶりに感じます。面白いのはエンジン構成で、ハイブリッドではなくディーゼルターボとガソリンターボエンジンの2チョイスです。そういえば”SUVの開発遅延で責任者退職”なんていう記事が出ておりましたので、恐らくハイブリッド化に失敗したのでしょう。
個人的にはあまりハイブリッドが好きではないので、2.2リッターのディーゼルターボに興味があります。2.2ディーゼルと8ATの組み合わせは以前ジャガーXFで体験した事があり、同じエンジンでは無いにしろトルク感やスムーズさには大変期待したいところです。
ディーゼルターボで世界観が変わる
日本でディーゼルを試すにはマツダ位しか選択肢はありませんが、2リッター前後のディーゼル車はヨーロッパで最もポピューラーな構成です。基本的にドイツの人は「止まる・加速」に物凄くキレがあるのです。制限速度が下がればガツンとブレーキを踏みしっかり減速、制限速度が上がると常に全開かと思えるほど加速します。
実際ディーゼル車を試してみると、圧倒的な加速感と実燃費の良さに驚くと共に、今のところ日本のハイブリッド車などでは”パンチが足らない”事が良く分かるのです。
既にドイツやオランダでは10年〜15年後にエンジン車の販売を禁止する動きも出ており、自動車の買い替え周期を考えると、今がエンジン車・セルフドライビング車を楽しむラストチャンスかもしれません。
趣味が無くなってしまうのは残念ですが、事故や渋滞が無くなり、排ガスまでも消えて無くなる無公害車・自動運転車の組み合わせはやはり理想的と言わざるおえません。