国内と世界を飛び回った2018年
エンブラエル社のE190型機プロトタイプに遭遇(民間機でシャークティース塗装は熱い) |
今年初めて行った場所:
・フランス
・エストニア
・沖縄
イイ感じにくつろいでいる沖縄のサカナ。沖縄はどこへ行っても海が美しい |
初めて行って楽しくなったのか、その後色々理由をつけて追加で2回行ったのは良い思い出です。
運良くビジネスクラスや、国内線のファーストクラスへ座る機会が複数回あり、空の旅に関する充実度は過去最高であったと言えます。
日常・旅先での出会いや驚き、良かった事だらけの一年だった
砂糖を多めにした峠のインスタントコーヒーがしみる |
何か取引や契約ごとをしようとすると、素晴らしいセールスパーソンに出会ったり、旅先で素晴らしい人に出会えたり、『こんなに良い人たちが居たのか』と久しぶりに人に対して関心する場面が多くありました。
ある日自転車旅をしていた時、北海道の山奥で『一杯コーヒー飲んでいきませんか?』と、駐車場でおじさんに話しかけられた事があります。
車中泊仕様の軽トラックからセットを取り出すと、手慣れた動きでインスタントコーヒーを淹れてくれたのです。既にお仕事は引退されているそうで、紙の地図を片手に時折日本中を走り回っているのだとか。
今の時代スマートフォンも持たず、Google mapが示す決まりきった道ではなく、外れた道を行く人がいる・・・。そんな事実が、私の心を何やら動かします。
冷え込む峠のど真ん中。おじさんのたった一杯のコーヒーが、気分の落ちていた私を励ましてくれた気がしました。
初めてのエッフェル塔は車の中から見物。地獄のようなパリのドライブ・・・ |
ある日フランスのパリをドライブする機会がありました。いつもであれば何の不安もない海外ドライブです。
しかしパリの攻めっぷりは尋常ではありません。いかに車間を開けないかを競うドライバー(連中)。渋滞する車と車の間を全速力で抜けていくバイカー達。
こんなデスレースのような交通事情でも、自動運転やらEVは普及していくのだろうか?と頭が疑問だらけになったのは言うまでもありません。
ジントニック。瓶のトニックウォーターが気分を盛り上げてくれる |
長年交遊のある方と初めてフライトを一緒にする事になり、羽田空港のサクララウンジのでお酒を飲みながら語り合います。
「これ美味いぞ」と作ってもらったタンカレーのジントニック。お店で飲むよりもずっと美味しく感じます。
一人旅が圧倒的に多かった私ですが、人と旅をする事で得られるものが沢山あるという事実を実感しました。
唯一悪かったのは、仕事の結果だった
今年唯一不満が募ったのは仕事の結果でした。一見暇人に見える私も、実は真面目に仕事をする方ですが、自分が納得するオチではなかったなと感じています。
これまで失敗や挫折は色々と経験してきたつもりですが、そんな時の憂鬱さとは異なる、妙な気持ち悪さが残ってしまいました。
『気持ち良く仕事をしたい』というのが本心ですが、どうもそもそもの選択を間違えていたのかもしれません。
人生いつでも修正が効きますから、この出来事を機会に、来年は大きく軌道修正をするべく準備を進めています。
未来の話:日本以外のアジアの存在感が更に上昇する
慣れた手つきでテスラの画面を操作する子ども。彼らが大人になる頃にはもはや手で触らない時代到来? |
先日アメリカ・シリコンバレーを歩いていたのですが、そこで特に感じたのは『アジア人・華人の急増』と『日本のお家芸がもはや通用しない』という事実でした。
中国が日本以上にIT化しているのは誰もが知るところですが、シリコンバレーにも技術者が流れている印象です。
ショッピングモールもラーメン屋も、どこへ行ってもアジア系の家族連れが幅を利かし、もはやそこがアメリカなのか分からなくなります。
何故大統領が突然関税戦争を始めたのか、これらの様子を見て分かった気がします。
日本のメーカーで無くても良い品質が出せる
テスラ モデル3の運転席。シンプル構造ながら丁寧な造り |
年初から続いていた不正発覚問題を発端に、日本のメーカーがことごとく自滅の様相を呈しています。深刻ではなくても、不正は不正。高品質という言葉は憚られます。
そんな日本を横目に、他国の製造事業者は目に見えて品質の向上を果たしています。スマートフォンや家電、車、どれを取ってもクオリティに対するネガティブな印象は、もはやほとんどありません。
テスラの工場。大量のキャリアが新車を運び出している |
テスラの工場やショールームで、最新型モデル3の実車を眺めてみましたが、目に見える部分における品質の悪さは感じられません。
外装部品同士の隙間のムラ、塗装のノリ、装飾パネルのはまり具合や質感、見える範囲での問題は全く無く、むしろ”美しい”と感じてしまうほどです。
テスラモデルSに乗っているドライバーの話も聞きましたが、数年でモーター異音が一度あったのみで、重大なトラブルは皆無とのことでした。
未だに日本ではMADE IN JAPAN最強説が信じられていますが『他国は既に日本へ追い付き、アドバンテージは失われた』という事実は、真摯に受け止めなければなりません。
先進国のセオリー通り、製造が主要産業から更に外れていくのは容易に想像出来ます。
これからどうしていくべきか?
小倉駅の肉丸天うどん。観光資源は日本中に存在するが・・・ |
スペインやポルトガルのようなかつての強国のように、観光産業へとシフトし『料理が美味しい国』『温泉・スキー場が自慢の世界の保養所』として頑張るのもありかもしれません。
もちろんその道を行くとすれば、1億人がしっかりと食べていき、国力を維持する程のインパクトは無いでしょう。
私が思うに、観光以外でも、日本にはまだまだ多くのアドバンテージがあります。例えば丁寧さ。そして清潔感の高さ、几帳面さです。
今後世界は中流階層が更に増えていく見込みですが、生活レベルが上がれば上がるほど、求められるサービスは多様化し、要求も上がっていきます。
日本は長期に渡る一億総中流時代に、中流社会の扱いに慣れきっていますから、自ずと経験値が高く、サービス提供の困難はさして無いと考えます。
また、プロダクトの面が弱くなったとしても、アフターサービスやメンテナンス、そういた面では強みが出せるのではないでしょうか。
答えが分からない以上、行動して探っていくしかない
カリフォルニアの虹。雨上がりの空はとても美しかった |
100%の答えはありませんが、出来るところからチャレンジしてみるしかないというのが、今現在の結論です。
実際、人には言わずもがな、少しずつ動いては失敗し、少しずつ考えては消してという事を日々繰り返してきました。
先に述べた通り、既存の社会や世界の流れが変わってきているのは間違い無く、それに対応出来なければ誰もが波に呑まれてしまいます。2019年はより力を入れて、これまで出来なかった事にトライしてみるつもりです。
『行動あるのみ』。行きつけのお店の店長さんが今年教えてくれた言葉ですが、とにかく動いてみるしかありません。
おまけ:今年買って良かった物
ちなみに今年は物をいただく事が多く、自分ではほとんど買い物をしませんでした。そんな数少ないお買い物の中で、最も気に入った物をいくつかご紹介します。一つ目は『パーカーの(安い)ボールペン』。
今まで100円のプラスチックペンばかり使っていたのですが、何となくペンを交換したところ劇的に気分が変わりました。
上を見ればもっと良いペンは沢山ありますが、導入部として選択をして正解だったと思います。
二つ目は『Apple HomePod』
発表されて以降、何故か日本では発売とならないアップル社のスピーカーです。Siriの機能が内蔵されているため、音声で指示を出すことが可能。
例えばApple Musicを契約している場合「Hey シリ、ジャズミュージックを流して!(*現時点で英語のみ認識)」と話しかけると、自動的にJazzラジオチャンネルを再生してくれます。
その他にも「3分タイマーをかけて」と言うと、3分後に教えてくれたり、株価を話したり、なかなか便利です。
特筆すべきはそのパワーと音質。小型の筐体にも関わらずサブウーハーのような低音と、高音の柔軟な広がりを感じる事が出来ます。
AppleTVとも接続出来るので、映画の音声をHomePodで流すと、まるでその場に居るかのような臨場感。一度聞くと、普通のコンポやスピーカーに戻る事が出来ません。
本当は1台のみ購入する予定でしたが、色々あって結果的には2台接続し、狭い部屋での音楽ライフを毎日楽しんでいます。